【失敗しないサイト移行】SEO評価を落とさない!ドメインパワー維持の全手順

サイト運営者さま

「サイトリニューアル、楽しみだけど検索順位が落ちたらどうしよう…」
「サイトのお引越しで、これまで頑張って育ててきたドメインパワーがゼロになっちゃうのかな…?」

サイトのリニューアルやドメインの変更。新しいスタートはワクワクしますよね。でもその反面、SEOへの影響を考えると、なかなか一歩が踏み出せない…という方も多いのではないでしょうか。

でも、ご安心ください!正しい手順でサイト移行を行えば、検索順位を落とすことなく、むしろ今よりもっとGoogleに評価されるサイトを目指すことだってできるんです。

この記事で解決できること
  • サイト移行で検索順位が落ちる不安がなくなる
  • ドメインパワーをしっかり引き継ぐための具体的な手順がわかる
  • 移行後に順位が落ちないための3つの重要チェックポイントがわかる
  • 初心者でも安心してサイトリニューアルを進められるようになる

最重要!リニューアルで順位を落とさない3つの確認ポイント

サイトをリニューアルした後に「検索結果から消えてしまった…」なんて事態を防ぐために、計画段階で絶対に確認すべき3つの重要ポイントがあります。ここを押さえるかどうかが、成功の分かれ道です!

① URLは変わりますか?

まず一番大切なのがURLの変更の有無です。Googleは、ページをURL単位で評価しています。つまり、URLが1文字でも変われば、それはもう「全く別の新しいページ」として認識されてしまうのです。

例えば、古いサイトからWordPressにリニューアルした際、URLの末尾が「.html」から「/」に変わることがよくあります。これだけでもURLは変更されたことになります。

リニューアル前のURL: https://〇〇〇.com/company.html
リニューアル後のURL: https://〇〇〇.com/company

このままだと、せっかく貯めたcompany.htmlの評価はゼロになってしまいます。でも大丈夫。この問題を解決するのが、後ほど詳しく説明する「301リダイレクト(自動転送)」設定です。この設定をすることで、「このページはお引越ししましたよ」とGoogleに伝え、評価をしっかり引き継ぐことができるのです。

② ページタイトルは変わりますか?

SEOにおいて、ページタイトルは「お店の看板」のようなもの。Googleはこの看板に書かれた文字(キーワード)を非常に重視して、検索順位を決める大きな手がかりにしています。

もしリニューアル前のタイトルに「ホームページ制作」という重要なキーワードが入っていたのに、新しいタイトルからその言葉を消してしまったら…?

リニューアル前のタイトル: ホームページ制作|〇〇〇株式会社
リニューアル後のタイトル: 〇〇〇株式会社

この場合、「ホームページ制作」というキーワードでの検索順位は、ほぼ間違いなく落ちてしまいます。リニューアルの際は、各ページがどのキーワードで評価されているかを事前に調査し、そのキーワードを安易に消さないことが鉄則です。

③ サイトの構成(構造)は変わりますか?

サイトの構成が変わることでも、URLは変更される可能性があります。例えば、リニューアル前は「会社概要」ページがトップページ直下にあったとします。

リニューアル前のURL: https://〇〇〇.com/company-outline.html

リニューアルを機に「会社案内」という新しいカテゴリーを作って、その中に「会社概要」を移動させたとしましょう。すると、URLは以下のように変わることがあります。

リニューアル後のURL: https://〇〇〇.com/company/company-outline.html

このようにディレクトリ(フォルダ)構造が変わった場合も、URLが変わるため、やはり「301リダイレクト」による評価の引き継ぎが必須になります。

よねってぃ

ちなみにプロの裏技として、サイトの見た目上は階層があっても、URLは `〇〇.com/access` のように、あえて階層を深くしない(第1階層にする)というSEOテクニックもあります。URLはできるだけシンプルに保つのがおすすめです!

失敗しない!サイト移行の具体的な手順

ステップ1:綿密な「お引越し計画」を立てる

サイト移行を成功させるには、行き当たりばったりはNG。まずはじっくりと計画を立てることから始めましょう。特に「新旧URL対応表」の作成は絶対に欠かせません。これは、どのページがどの新しいURLになるのかを一覧にしたもので、後のリダイレクト設定で非常に重要になります。公開前には、必ずテスト用の環境で「表示は崩れていないか?」「リンクは切れていないか?」をしっかりチェックしてくださいね。

ステップ2:「移転のお知らせ」で迷子を防ぐ

お引越しをするときは、ユーザーさんとGoogleの両方に「移転しますよー!」とお知らせすることが大切です。ユーザーさんにはサイト上で事前に告知をして、リニューアル当日に「サイトが違う!」と混乱させないようにしましょう。Googleには、「Google Search Console」という無料ツールを使って移転を通知します。これをすることで、Googleが新しいサイトをスムーズに認識してくれるようになります。

ステップ3:いよいよ実行!でも焦らず慎重に

計画通りに作業を進めていきます。ドメインを変更するならDNS設定を変更し、そして計画段階で作ったURL対応表をもとに、古いURLから新しいURLへの301リダイレクトを確実に設定します。これはサーバーにある「.htaccess」というファイルを編集して行うのが一般的です。その後、新しいサイトのページ一覧である「XMLサイトマップ」をGoogleに送信。最後に、公開された新サイトでリンク切れやエラーがないか、リダイレクトが正しく動いているかを、自分の目で何度も確認しましょう。

移行後のチェックも忘れずに!サーチコンソールの使い方

Googleに正しく認識されているか確認しよう

お引越しが終わったら、Google Search Console(サーチコンソール)で「ちゃんと新しいサイトがGoogleに認識されているかな?」をチェックします。「カバレッジ」や「インデックス作成」というレポートを見て、エラーが出ていないか、ページ数が極端に減っていないかを確認しましょう。もし問題があれば、ここから原因を探ることができます。

アクセス数の変化を追いかけよう

サーチコンソールの「検索パフォーマンス」レポートを見れば、移行後のクリック数や表示回数、検索順位の推移がわかります。リニューアル直後は一時的に順位が不安定になることもありますが、数週間〜数ヶ月単位で見て、順調に回復・成長しているかを見守りましょう。もしアクセスが減り続けているようなら、リダイレクト設定の漏れなど、何か問題が起きているサインです。

本日のまとめ

安心してサイト移行を進めるための重要ポイントを振り返りましょう!

  • 【3大原則】リニューアル前に「URL」「ページタイトル」「サイト構成」の変更点を必ず洗い出す。
  • 【計画】お引越しは計画が命!特に「新旧URL対応表」は必ず作ろう。
  • 【実行】URLが変わる場合は、評価を引き継ぐ「301リダイレクト」を確実に設定する。
  • 【タイトル】SEOで重要なページタイトルから、大切なキーワードを安易に消さない。
  • 【確認】移行後はサーチコンソールでエラーやアクセス数の変化を定期的にチェック!

サイトリニューアルは、正しく行えばSEOにとって大きなプラスになります。この記事が、あなたのサイトの新たな門出を成功させる一助となれば幸いです。

よくある質問(FAQ)

はい、CMS(WordPressなど)の導入やサイト構成の見直しによって、URLが変更になることはよくあります。大切なのは「URLが変わること」を問題視するのではなく、「変わったURLの評価をどう引き継ぐか」を考えることです。そのための必須作業が「301リダイレクト」ですので、URLが変更になる場合は必ず実施しましょう。

いいえ、すぐに消すのは待ってください!リダイレクト設定を機能させるためにも、古いサイト(ドメインやサーバー)は最低でも1年間は維持することをおすすめします。Googleが新しいURLを完全に認識し、古いURLへのアクセスがほぼ無くなるまで残しておくのが理想的です。

新規開業プランのご案内